水の事故、海での死亡事故やプールで溺れるなど夏になると痛ましい事故が増えます。気を付けているつもりでも思っても見ない盲点、思い込みで事故は起きるものです。私が体験したプールで2歳の子供が溺れそうになった出来事をまとめました。
プールで浮き輪を付けていて溺れかかった体験談、子供を助けるにはどうすればいいの?
水の事故が本当に怖いと思うことには理由があります。
私の子供が5歳、2歳の頃に屋外プールへ行った時の体験談を書きたいと思います。
5歳の子供がやっと足が付くほどの流れるプールで遊んでいた時のことです。
2歳の子供には足つきの浮き輪を付けて腕には浮きをつけていました。
5歳の子も腕に浮きを付けていました。
1人で2人の子供を見るわけですから当然安全対策をしていたつもりです。
その時も5歳の子供が疲れたと訴えるのでプールから上がろうとしていました。
2歳の子はまだ遊び足りないらしくぐずりました。
5歳の子は限界まで遊んでしまったらしく、なかなか上がろうとしない2歳の子とケンカになりました。
私は両方の喧嘩をなだめながらなんとかプールから上がったのですが、5歳の子の様子がおかしいのです。
疲れと寒さで震えていました。
私は2歳の子がプールから完全に上がったことを目で確認しました。
3歳以下は風にあおられてプールに落ちる
5歳の子をプールサイドへ連れていき休ませようとしたときにちょっと強めの風が吹きました。
その風に5歳の子はますます震えました。
その時後ろでボチャーンと音がしました。
振り返ると2歳の子が流れるプールに落ちて流されています。
この時のことを今、振り返って文章にするだけでも手が震えます。
本当に怖い一瞬でした。
頭が真っ白になり、飛び込んでいいのか走って追った方がいいのか判断できません。
無言だったのかも叫んでいたのかもわかりません。
落ちた2歳の子はひっくり返ったり手を伸ばしたりしているのがはっきり見えるのに体が動きません。
この時、プールの監視員の方がすっと飛び込んで抱きかかえるように助けられました。
流されたのはほんの数メートルで、すこし水を飲んだだけでしたが本当に怖い思いをしました。
私はプールからしっかり上がったから大丈夫だと油断したのです。
2歳の子は体重が軽いので浮き輪が風にあたって飛ばされたのでした。
また浮き輪が足つき浮き輪だったのが逆に良くなかったのかもしれません。
脚に絡まったり、いざという時は足枷になってしまうことも考えられます。
腕の浮きがあったおかげで深く沈まなかったけれど、たまたま運が良かったのかもしれません。
こんな経験は皆さんにしてほしくありません。
屋外プールで注意すべきポイント
この体験から屋外プールで注意すべきポイントをまとめます。
- プールサイドは吹きっさらしに近く、突風が吹くことがあるため浮き輪ごと流されることがある
- 子供を連れていく場合はいくらねだられても「時間」「体調」をみて無理なく休憩する
- 水遊びをしているときに兄弟ケンカが始まると危険なので、ケンカが始まったら水場から離れる
子供の死亡事故に繋がる水の事故はお風呂が多い、未然に防ぐためのポイントまとめ
夏になって暑くなるにつれ水遊びが楽しくなりますね。
お風呂場に水を張って遊ばせておくと暑い夏場がバテることなく過ごせます。
2,3時間ほどは軽く遊んでいますが、低年齢になるほどほんの少しの水位でも溺れやすくなります。
赤ちゃんを遊ばせるときは必ず見ていたほうがいいでしょう。
何かに引っかかって身動きがとれなくなってしまったとき、数センチでも溺れてしまうことがあります。
水の中で何秒息を止めていられるか、という遊びもひとりきりでさせないようにしましょう。
頑張りすぎて意識が飛んでしまった時が大変恐ろしいです。
家の中の水遊びで気を付けるポイント
1人きりで遊ぶ時は潜らない、息を止めるような遊びはしない
声が聞こえなくなるような状況にさせてしまうと事故がわかりづらくなります。
お風呂場の扉は開けておく
ドアを開け放つことで中の様子がわかります。ドアホンなどが装備されていても開けておいたほうが安心だと思います。
水場の外にいる大人とおしゃべりを続ける
浴室で遊んでいる子供たちと話し続けることで安全が確かめられます。全員と話しましょう。
しりとりでも歌でも暗記でもクイズでもなんでもいいのです。
テレビは消す、シャワーも使わない
つきっきりで見ているわけではないので声だけが安全を確認できる手段です。
テレビの音やシャワーの音でかき消されてしまうので使わないようにしましょう。
お風呂はカギを付けるか水を抜く
大人がいない時に水遊びをしないように対策しましょう。
プールでの水の事故、髪の不始末、飛び込み、潜水は危険な理由
プールの事故、髪の不始末で吸い込まれることがある
プールで気を付ける箇所はやはり排水口付近です。
このあたりの水流はほかの場所と違って流れが速く吸い込まれることがあります。
過去の事例を見ると蓋があるにもかかわらず水流によって外れてしまうことがあり、そのために事故がおきてしまうことがあります。
特に髪の毛が長い女の子の場合で、髪が吸い込まれて身動きが取れない事故がありました。
脚など大きいものは吸い込みづらくても髪の毛は吸い込んだら引き抜くのは大変です。
プールでは髪の毛の始末はしっかりするように教えておきましょう。
プールの事故、飛び込みで首を折ってしまうことがある
飛び込みはまっすぐ飛び込んだ場合、プールの床に頭を打つだけでなく首を折ってしまうことがあります。
このような事故で半身付随などの障害を持つ事故がありました。
飛び込みは飛び込んだ先に誰かいた場合も危険です。頭と頭を打った場合は最悪、失神してそのまま溺れてしまうこともあるからです。
プールの事故、潜水が危険な理由は失神することがあるから
ちょっと泳ぎがうまくなってくると潜水も上手になります。
潜水は水中が見渡せて息の続く限り潜っていられます。
泳ぎに自信がついてきた頃が一番危ないです。
つい無理をして息を止め続けていると脳が酸欠になります。
脳が酸欠になるとブラックアウトといって目の前が真っ暗になり失神してしまうことがあります。
失神してしまうとそのまま溺れてしまう事故になるのです。
監視員もクロールなどで泳いでいる人が溺れると目立つので発見しやすのですが、潜水はいつ潜っていつ浮上してくるのかわかりません。
監視員も見つけにくいのが潜水で溺れた人です。
プールだけでなく、素潜りの時のほうが浮上する高さがある分溺れやすいです。
素潜りする場合はギリギリまで息を堪えるのではなく、浮上する分の息も考えて潜らないと危険です。
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